Where Dreams Come True.
ディズニーパークへのゲートに掲げられている、この有名な言葉。
日本語でも夢の叶う場所と言われるディズニーですが、
私がキャストとして働いていた1年間、毎日のように感動とマジカルモーメント(ディズニーマジックの生み出す時間)に溢れていました。
そこで今回は米国三越のCRプログラムを通してディズニーワールドでキャストとして働いていた筆者が実際にゲストから聞いた、
ディズニーワールドで夢が叶った実話を書いていこうと思います。
ディズニーは本当に夢が叶う場所なのか
ディズニーはHappiest Place on Earth(地球で最も幸せな場所)とも言われるほど、
毎日ゲストが楽しい時間を過ごしています。
ディズニーワールドは、そこに行くことを夢見ている子どもたちも少なくありません。
ちなみにこの動画はCRプログラムの研修の時にキャストになる皆と見たもの。
有名な動画で何度見てもウルウルしてしまいますが、
そんなゲスト達に感動を提供するということが私の長年の夢でした。
そしてその夢が叶えられたのがディズニー。
わたしにとってディズニーは、「本当に夢が叶う場所」となりました。
ショー・アトラクション以外にも行われるディズニーワールドでのイベント
フロリダのディズニーワールドではパークでのアトラクションやショーの他にも様々なイベントやプログラムが行われています。
難病の子どもたちへ「世界」をプレゼントするGive Kids The Worldというプログラム。
ディズニーワールドの敷地内を走るマラソンイベントなど。
今回紹介するゲストのエピソードも、ディズニー内でのあるイベントの中で夢が叶ったということでした。
ディズニーで夢が叶ったゲスト
彼女は私がCRプログラムを通してディズニーで働く中で出会った、今では親友と呼べるような友人でもあります。
ディズニーのキャストではないのですが、年間パスポートを持っていて毎日のようにディズニーに訪れていました。
本当に優しく親切で、例えるなら天使のような女性。
性格は明るく快活・お茶目でありながら、出会った人、ひとりひとり本当に大切にする人でした。
見返りを求めずに人に積極的に優しく行動する姿は本当に尊敬していました。
そんな彼女とは出会った日から意気投合!
毎週のように一緒に遊びに行ったりしていたのですが、
ある日、彼女から不意に打ち明けられたことがありました。
それは、彼女は自分の親とは血が繋がっておらず、
「養子」
として現在の両親に家族として迎え入れられた。
ということでした。
明かされる彼女の過去
実際、アメリカでは日本より養子という制度が身近で、
日本と比べて様々な家族のカタチが認められているように思います。
私自身、留学していた時の友達にも養子だった子、両親が離婚して一週間ずつ片方の親の家に滞在している子等いました。
事前に彼女自身から養子である話は聞いていたのですが、彼女のお父さん(養父)に会った時に話された、
彼女のその壮絶な過去の話には驚愕しました。
彼女は元々、カナダ人の母、プエルトリコ(フロリダ州近郊にあるアメリカ特別地区の島)人の父の元に生まれたそうです。
元々はニューヨークに住んでいたのですが、
父親はドラック漬けで彼女が幼い頃に亡くなり、母親はアルコール中毒。
父親が亡くなった後、しばらく母子家庭で過ごしていましたが、彼女を乗せた車で母親が交通事故を起こし、その事故で母親も帰らぬ人に。
その交通事故のケガで彼女のおでこには傷跡が残っていました。
その後、両親を幼くして亡くした為、ニューヨークにある孤児院に入ったそうです。
映画のアニーみたいな感じね!と彼女には明るく話されましたが、
想像を絶するような幼少期の話には本当に胸がぎゅっとなるような思いでした。
彼女の夢が叶った瞬間
幼くしてそんな壮絶な人生を送ってきた彼女。
孤児院にいた頃は、
毎日、神様に
どうか自分に家族が出来ますように。
お父さんとお母さんが出来ますように。
と、お祈りしていたそうです。
そんな時、小学生の頃にディズニーワールドで養子と里親を引き合わせる会が開かれたそうです。
そこで出会ったのが今の両親で、彼女の里親が決まったそうです。
次々と叶う彼女の夢
私はずっと夢見ていたディズニーのキャストになり、
彼女はずっと夢見てきた素敵な家族が出来て、
お互いディズニーワールドで夢が叶ったね、などと話をしていました。
当時、彼女は30代で絶賛彼氏募集中。
そして当時働いていた職場から転職して、正社員としてディズニーのキャストになることも夢見ていました。
話を聞いていて、なかなかハードルが高いなと思っていたのが、彼氏の条件。
彼女が絶対に譲れない!と言っていた条件は、
クリスチャン(キリスト教信者)で、タバコを吸わない、お酒を飲めない人。
日本人の私から考えると、日本人男性でコレに当てはまる人なんて存在するのか!?というレベル。
けれども私が帰国して数年後、彼女は理想の彼氏をなんと「ディズニー」繋がりで出会い、結婚。
もちろん彼はディズニーの大ファン。
そして結婚が決まった年に、なんとディズニーのキャストにもなることが出来ました。
CRプログラムに合格した時、「本当に夢って叶うんだ!」と思わせてくれたディズニー。
彼女の話を聞いて、更にそれが証明されて驚いたとともに感動したエピソードでした。
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