ディズニーワールドで働くCRプログラムで得た物は本当に沢山あります。
異文化への理解・知識・海外で働いた経験・寮での共同生活・日本文化への理解…など挙げればきりがありません。
今回はその中でも「英語力」について書いていきたいと思います。
プログラムに参加する前の自分の英語力
以前、ブログに書いた通り、私は高校時代に10ヶ月ほどアメリカに留学をしていました。
留学後の英語力は英語の点数でいうとTOEIC700点前半程度。
留学前は元々、英語に対して苦手意識もあって留学終盤でやっと日常会話が出来るかな、というレベルでした。
私の留学期間中の英語力についてはこちらに書いています。
高校卒業後も国際系や英語系の学部は行かなかった為、その後おそらく英語力は伸びていなかったと思います。
ちなみに、私と同時期にプログラムに参加したメンバーもそこまで英語がペラペラ!という人は少なかった印象です。
(どちらかというと同僚の中では私は英語が得意な分類入っていたような気がします)
研修中に得られる英語力
フロリダに到着すると翌日から怒涛の研修漬けの日々になります。
ディズニー社の研修は英語でおこなわれることはもちろん、
実際に働く日本館のマネージャーによる研修もおこなわれます。
そこで毎日のように宿題に出されたのが
ディズニーワールドの日本館で最低限接客する時に使うトークスクリプトを覚えること。
英語が苦手でも得意でも、とにかくこのスクリプトを覚えて
マネージャー扮するゲスト相手に日本館で求められる接客をしつつ、
スラスラ言えるようになることが課せられます。
この研修、ディズニーで働く上で最も大変と思えるほど厳しいです。
このスクリプトを覚えるのも例外ではなく
「あ、覚えられなかった~」では済まされないので、
毎日猛勉強に励むことになります。
私はルームメイトが同じ日本館で働く同期だったのでゲスト役をやってもらって接客&英語の練習をしたり、クイズを出してもらったりしてなんとか覚えました。
到着翌日からの研修で時差ボケ・早朝からの研修の日々でなかなかハードでした。
このスクリプト、ディズニー特有のルールや販売する時に注意するものも同時に覚えながら、
ゲストが選ぶ商品によって違うトークスクリプトを話しながら接客をする
…というもので種類も多い上に覚えることも多いという
なかなか大変なものでした。
全体で覚えるものが終わった後は、配属が決定され、セクションに分かれてから更に覚えるものもあり…
そしてマネージャーに呼ばれてテストされるのがまためちゃくちゃ緊張して頭が真っ白になってしまったり…
と、研修中はみんな苦戦していました。
この研修で得られるのは主に
ディズニーでの接客英語
ですが、英語での敬語の使い方を学ぶことも出来ます。
英語は敬語がないと思われがちですが、実はフランクな言い方以外にもかしこまった言い方もあります。
たとえば謝る時、
カジュアルな表現だと
I’m sorry.
ですが、丁寧な表現(=日本館で使用する接客英語)になると
I do apologize.
と言ったり、などなど…。
日本館ではゲストが日本を体感できるように徹底した「日本」を作り上げています。
そして日本の丁寧な接客・おもてなしもその中に含まれているのです。
日本で英語の授業を受けているだけでは分からない、仕事で使える実践的な英語を学べるのは
それだけでも大きなプラスになるのではないかと思います。
CRプログラムで働いている間に得られる英語力
実際に日本館で働いている間に得られる英語力は大きく分けて2つ。
1つ目はリスニング、2つ目はスピーキングです。
主に英会話で使える英語を沢山身につけていくことが出来ました。
世界中からゲストがやってくるディズニーワールドは、
ゲストの話す英語も訛りがあったり早かったり、ゆっくりだったりとバリエーション豊か。
時にはポルトガル語も話されることもありますが…笑
本当に耳が鍛えられます。
そして日本とは違い、海外のゲストは質問や世間話などバンバンしてきます。
日本館のキャストとの会話を楽しみにしているゲストもいるほどで、仕事中は常にゲストと話している状態といっても過言ではありません。
この成果は帰国後のTOEICでも顕著に表れ、プログラム終了後に受けたテストではリスニングが満点になりました。
スピーキングに関しても、前述した通りひっきりなしにゲストの質問にあうので、
その質問に答えるだけでもどんどんとスピーキング力が上がりました。
本当に色んなことをゲストから質問されるので、
その時答えられなかったときは同僚と一緒にどう答えたらよかったのか考えたり、
自分で調べたりしながら語彙力や表現力を付け、
実際に働いている間に実践していく…というサイクルで働いていました。
スピーキングに関しては、自分自身の実感として前より話せるようになった!ペラペラになった!
とは思いませんでしたが、
CRプログラムが終わった後、帰りがけに会いに行った留学時代のホストファミリーには
私の英語力、特にスピーキングが本当に上達したと関心されました。
自分では実感が無かったものの、同じセクションで最も英語が苦手だった人が、
数カ月経った頃には見間違えるほど英語も流暢に話していてびっくりしたこともあります。
毎日、オンステージ(日本館)に出ると口を閉じる時間がないんじゃないかと思えるほど話し続けるので
時には声が出なくなったり…ということもありましたが、
その分だけ英語力は遥かに伸び、もしかしたら高校時代に留学した時以上に語学力は上がった気がします。
そして何よりも、ゲストと話すのは本当に楽しく、かけがえのない時間でした。
いま、英語力に自信がない人もプログラムが終わるころにはぐっと成長した自分に出会えると思います!
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